作ってみよう!ビジネスユーザのためのiモード対応ホームページ―iモード対応HP・iモーション・iアプリ作成講座
作ってみよう!ビジネスユーザのためのiモード対応ホームページ―iモード対応HP・iモーション・iアプリ作成講座
NTTドコモ法人営業本部
ビジネスにおける iモード向けEメールの効果は多くの事例が示しているとおりだが、
その一方で、iモード対応ホームページはわずか5万数千にとどまっている。
確かに見た目には通常のWebページほど派手なことはできないが、簡単に作成できる
うえ、まだサイト数が少ないため、大きな可能性を秘めているといえるだろう。
本書は、この iモード対応ホームページを、企業やビジネスパーソンが作成し活用する
ことを目的に書かれた解説書である。執筆を担当しているのはNTTドコモの関係者で
あり、若干宣伝臭さを感じるが、その分内容は信頼できる。
紹介しているのはホームページビルダーを使った簡単なホームページ作成法であり、
リンクの作り方や絵文字の入れ方、画像の取り込み方といった基本から、注目のiモ
ーションの作り方までが解説されている。
ビジネスパーソンの名刺代わりのホームページなら、ここまでの内容を押さえておけ
ば十分だろう。さらに上級者向けとして、後半ではiアプリの使い方も解説している。
また、中小企業による iモードの活用事例も掲載されており、「iモードモバイル受発注
システム」や「モバイル営業支援システム」「iアプリ物品要求システム」など、iモード
による新たなビジネスソリューションについても言及されている。
「今度うちのホームページ見てよ」と友人や知人にお願いしたものの、その後音沙汰
なし、というのはよくある話だが、その場で見られる iモード対応ホームページならそ
んなことはない。口コミでビジネスの可能性を開く新たなツールに、早速チャレンジし
てみよう。
●教養として読む本
NTTドコモ法人営業本部が編集しているので(しかも版元はNTT出版)、2002年秋
段階におけるドコモ端末向けWebサイト作成に関する「事実上の公式ガイドブック」と
みなして問題ないでしょう。
実作手順の解説に最大のページが割かれますが、もともと薄い本だけに、「作例を
通して i-mode 対応コンテンツとはどのようなものかを理解する」という以上の期待を
すべきではありません。
ビジネスユーザ対象の本ですが、具体的には製作会社勤務の方よりも発注側の方の
お勉強に向いています。技術への深入りは発想を狭めるという意見がありますが、全然
わかっていない人は思いつき程度の(貧困な)アイデアしか出せません。
基本的な作例と素晴らしい(?)ビジネスソリューションの実例の数々をよく見比べて、
感覚をつかむことが大切でしょう。実際に手を動かして作例を再現し、手許の携帯電話
で動かしてみると、「ちゃちな見た目」と喧伝されている「大きな可能性」のギャップに
驚かされます。
どちらに真実味を感じるかは読者次第だと思いますけれども。なお、ある程度わかって
いる方は、「何が書かれていないか」ということに注目すると面白いかもしれません。
いずれにせよ技術書としては薄味なので、教養本として読むべきです。
また技術面の解説(とくにHTML関連)には「素人の誤解」が多々あり、実用上の問題
はとくにないとはいえ制作業務を直接担当される方には勧めません。