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ケータイ「メモ撮り」発想法

ケータイ「メモ撮り」発想法 (光文社新書)
山田 雅夫

●ちょっと期待はずれかも
著者がいうように,今まで紙のメモ帳に書き留めてきたものを,携帯電話のカメラによる
メモ撮りに置き換えることによって,情報収集力が格段にアップする,というのは確かに
その通りだと思う.

そのためのノウハウはふんだんに書かれている.とくに,撮りためたメモデータは基本的
に削除すべきでない,ことなどに気づかせてくれたりするのは,たいへん有益である.
簡便で長続きするデータ管理法についても紹介してある.

しかし,蓄積した膨大なメモデータをどうやって活用するのかにつては,まったく触れてい
ない.発想のプロセスにどうやって繋げていくのか,といったことを期待した読者にとっては,
肩すかしを食らった気分になる.

●社会人向け、実戦的なケータイ使い方講座
社会人としてのカメラ付きケータイの実践的な使い方を提唱する点で、画期的な本だと
思います。パソコン関係ではいろいろ読んできたが、ケータイでは他に類似書はないの
では。

タイトルにあるとおり「発想法」にまで使うところにたどりつけるかどうかは別として、なる
ほどと思うような使い方が満載です。特に、切符や取扱い説明書のよく見るページなど
は、ケータイでメモ撮りしておくと便利でしょう。

自分で書いたメモをメモ撮りしたり、付箋に日付を書いて一緒にメモ撮りするというのも、
いいTipsです。解像度はほどほどにして快適にデータを扱えた方がいいとか、きれいに
撮ろうと思うなとか、実戦的な使い方にも共感します。

なお、最近の携帯は、この本が書かれたときより格段に進化しているが、まだまだ通用
する本です。もっとも最近は、録音機能やメモリカードなどの付加機能が着いた機種が
増えていますので、筆者には第二段も期待したいところです。

●現状のレベルでは活用はちと厳しいか
本書では、カメラ付き携帯を使った「メモ撮り」とその活用のノウハウを紹介しています。
この手の本は技術の進歩で陳腐化してしまうので、具体的なノウハウよりも考え方を
参考にしているのですが、本書では「使い方」に記述が中心になっており、「考え方」自体
に深く突っ込んでいるわけではないので、特に新しい発見はありませんでした。

しかし、現状の性能や能力では活用はちょっと厳しい気はするものの、着眼点やアイデ
ィアはいいと思いますので、もっとカメラ付き携帯の機能や性能が進歩した段階で、改訂
版などを期待したいと思います。

●具体的な実践方法がいっぱい
携帯のカメラにしても、デジタルカメラにしても道具としては大変関心も高く、お金も使っ
ているし、使いこなしたいと思っている。しかし、世代の問題なのか?なかなかこういう
道具をうまく使いこな
せないでいる。

本書は、ウンチクを減らして、具体的な実践方法を例示している。メモ撮りする対象を
見て、「なるほど、こういうことにも使える」ということが多い。他方問題になる、とった
画像の保管法、整理法についても大いに参考になる。
買うだけで結構刺激になり、読めば当然いっぱいヒントが得られる。

●新書なのが惜しい!
事件現場、観光地、学校などさまざまな現場で使われるようになったカメラ付き携帯。
本書は携帯をビジネス面、生活面両方で情報データベースとして活用する方法を説
いている。

読むと「こういうメモ撮りの使い方もあるのか!」と目を開かされる。
テーマ、内容は使えるが、残念ながら、このテーマは文章ばかりの新書には向いてない。
もし自分がこの本を作るなら、TIPS形式(たとえば、「メモ撮り活用法100」など)にして写
真や図を多くした文庫版にする。そしたら、いつもカバンに持ち歩いて使うのに、と思うのだ。


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